2011年11月18日

遺産の相続手続きの手順 A

被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本について、もっと詳しく記載してみようと思います。遺産相続の手続きには、必須な戸籍となっていますが、具体的に調べてみると、1つや2つの戸籍ではないことがわかってきます。戸籍には、戸籍謄本以外にも、除籍謄本、原戸籍とあるからです。ここで除籍謄本と言っても、故人によってその存在する除籍謄本の数も異なります。結婚や離婚、転籍が多かった人は、自然とその分だけ除籍謄本の数も多くなります。原戸籍については、生まれた時によって数が異なります。例えば、明治生まれの人と、昭和生まれの人では、原戸籍の存在する数は自然と異なるのです。明治生まれの人であれば、明治と大正と昭和と平成の原戸籍があるので、少なくとも4つ5つは原戸籍が存在するでしょう。昭和生まれの人であれば、少なくとも2つは原戸籍が存在するのです。ただ、転籍が多いひとであれば、転籍した先ですぐにまた原戸籍ができたということもあるので、転籍の分、原戸籍の数も増える可能性はあります。

また、相続人の中ですでに死亡している人がいるときには、その人の生まれてから亡くなるまでの戸籍謄本についても必要です。なぜなら、そのすでに亡くなっている相続人のさらなる相続人を調査する必要があるからです。つまり、相続人の一人が死亡しているからといって、相続はそこで止まるとは限らないのです。孫を残してすでに子が亡くなっていれば、孫が相続人となるので、すでに死亡している子の生まれてから亡くなるまでの戸籍を調べて、すべての孫を調査しなければならないからです。これは、本来相続人である子の代わりに、孫が代わって相続するという意味で、代襲相続と呼ばれるものです。例えば、兄弟姉妹の相続の場合、兄や姉がすでに亡くなっていれば、その兄や姉の子が、代わりに相続人となります。ただしここで、兄や姉の子もすでに亡くなっていれば、それ以上は相続は続きませんので、そこで止まることになります。つまり、兄や姉の孫までは、相続人にはならないということです。

しかし、遺産相続とは複雑なもので、代襲相続の他にも数次相続と呼ばれるものがあります。これは、相続人となる人がすでに亡くなっているのではなく、被相続人の死亡後に、亡くなった相続人がいる場合に、さらなる次の相続人がでてくるという意味で数次相続と呼ばれています。
ここで考えられるのが、被相続人の相続手続きをそのまま何年も放っておくと、数次相続がいくつか発生しますと、とんでもない数の相続人に膨れ上がる可能性も現実的にありうることです。中には相続人が十数年で何十人にもなってしまい事実上相続手続きができなくなってしまった事例もあるようです。ですので、相続手続きは期限はなくても早めに済ましておいた方が、子孫や自分達のためにも得なのです。
posted by sakuraitigunn at 10:58| Comment(5) | 日記